高砂に引っ越しをして来て3年が経ちました。学校で法を専攻した私にとり、高砂に来る際に心躍ろかした一つは、高砂から美濃部達吉博士と田中二郎博士という偉大な法学者が出ていることでした。
そのような興味から、美濃部研究会のメンバーとなり、自らの研究は全く進んではいないものの(^^;;、美濃部博士のご家族のことや、京大の大石教授の高砂コミセンにおけるご講演などに触れることができました。
今日は、その美濃部研究会の総会でした。現在、「改憲すべき」、あるいは「改憲許さまじ」と口泡を飛ばす向きもありますが、どちらの立場に立つにせよ美濃部博士が守ろうとしたものは忘れてはならないと考えます。
それは、近代立憲主義の究極の理念が、個人の尊厳の確保であることと軌を一にしていると思われます。もし、この精神を忘れて「60年も以上に制定された憲法は古い」の一言をもってひた走れば、その結果できる新しい憲法は、時代遅れの骨董品になりさがるであろうし、他方、「60年以上存在し続けた」ことをもって改憲の必要なしということもできない。※1
必要なのは、やはり美濃部博士の精神だと、あらためて、思った今日の美濃部研究会でした。
途中退室して、行政評価論の講義を受けに関学へ。夜は、曽根商工友の会の会食。同会のメンバーとなりました。
高砂の元気の無さを変えようとする野心が一致したからです。
※1「両性」の合意を婚姻制度の要素とする憲法24条を素直に読む限り「同性」婚を認めることは違憲になりかねないし、「公の支配に属しない」団体には公金を支出できない89条の解釈は厳しいものがある。