昨日、明石市の市議会議員がインターンシップの大学生2人を連れて私のところに来てくれました。2週間程前に連絡をもらったときは、3月議会中でもあり原稿の締切もあることから、正直、面倒くさいとも思ったのですが、普段は全く話すことがない最近の大学生が何を考え、何に興味を持っているのかが知りたくて会うことにしました。
結論的なものを先に書けば、2人ともとてもしっかりしていて、驚かされたました。(自分の学生時代を振り返ると忸怩たるものにぶつかります)逆に、2人が私と話し、どのような感想を持ったかは分りません。が、少なくとも「市議会議員って大して賢くなくてもなれるんだなぁ・・・」という自信と、「それなら私たちでも・・・!」という政治的興味も持って頂けたのではないかと自負しています。(--;)
一人の興味は、コミュニティの崩壊と再生(自分のまちの秋祭りの参加者が減少していることによる)、もう一人は生活保護等の社会保障についてでした。
戦後日本は資源が少ないことから加工貿易での立国・復興を目指し、地方から都市部や工業都市への人口移動を促しました。この人口移動は、まだ止められていない(否、東京一極集中は加速している)と思います。その結果、地方部のコミュニティは人口流出で、都市部のコミュニティは人口流入で動揺しました。
その人口移動の際に、地方にあった血縁・地縁(困ったときは親戚やムラの人が助けてくれた)の代わりに、会社は終身雇用(それまでの出稼ぎから「会社は家族だ」に変移した)を保障するとともに、国は「最低限度の生活」を保障することを約束しました。しかるに、都市部における「人の匿名化」とともに生活保護の不正受給が、他方でこの現代日本でも餓死者が出るように、生活保護制度も揺れ動いているのも事実だと思います。
インターンシップの大学生2人の興味と関心は正鵠を得ているように思います。
病気や介護が必要となる状態を予防する政策や子育て充実政策のアイデアをもらって予算質疑の原稿づくりに役立てようとした、せこい私の目論見は見事に外れましたが・・・(--;)
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